CKU Atlantaでの出会いをきっかけに、CKU Japanで通訳をさせて頂き
Aliを知る機会を持てたことは、
私にとって本当にかけがえのないことだと思っています。
CKU JapanでAliのアシスタント務めてくれたPaoloが、観光の合間に
私に「スクラップブッキングってikukoにとってどんなこと?」と尋ねました。
あまりにも唐突で、漠然とした質問だったので答えに困ってしまったけれど
普段からクラスでみなさんにもお話ししている通り、
「人生のあたりまえの日々の瞬間を自分の視点で見つめ直し、
感謝して、慈しむこと」
と答えました。すると、Paoloの後ろからじっと見つめながら聞いていたAliは
私をぎゅっと抱きしめました。私も、まさにそう思う!と言いながら。
Aliと過ごした数日間。楽しい思い出はたくさんあるけれど、
このときのことは本当に忘れることができません。
私自身のスクラップブッキング歴は、Aliより短いし、もちろん経験だって浅く
彼女のようにスクラップブッキングに対する考え方を
Philosophyの域まで到達させることなんて、とてもできていないけれど
それでも、この多種多様な解釈が存在するスクラップブッキングと言うクラフトを
同じ考え方で、楽しんでいることを知って、やはり、とてもうれしかったのです。
彼女の新刊、Life Artistには、そんな彼女の「スクラップブッキング観」が
凝縮されています。
彼女にとって、このクラフトはスクラップブッキングという言葉では
表現し尽くせない。むしろ、Life Artと呼ぶのがふさわしい。
その事実は彼女のblogなどでこれまでにも何度も紹介されていますが
そのLife Artsistとは一体どういうこと?という定義で構成されているのが
この本なのです。
It Is OK、Go with the Flow, Celebrate the Everyday,
Embarace Imperfectionなど
CKU Japanを受講された方にはお馴染みの彼女の哲学が
章のあたまに事細かに説明されているのですが、
それを読んでいると、なぜ彼女のレイアウトにはあれほどまでに力強いメッセージと
説得力があるのかを理解することができます。
そして、掲載されているレイアウト1枚1枚とジャーナル。
章のテーマに沿って選ばれたこれらの作品の数々は、
彼女の日常を飾らず誇張せず映し出し、まるで彼女がそこにいて、
アルバムのページをめくりながらこちらに話しかけてくれているかのようです。
こういった「ありのままの姿」をストレートに語りかけてくれるところが、
Aliの人柄の魅力であり、作品の魅力であると思います
中でも特に素晴らしく、私がページをめくる度に圧倒されたのが、
章ごとにそのテーマを題材にして作られたキャンバス作品の数々。
まさにスクラップブッキングの既存の枠組みにとらわれない、
アーティスティックな作品の数々を見ていると
この人のあたまの中って、どうなってるの??
どうしてこんな素敵なアイデアやデザインを思いつくことができるの?
という興味でいっぱいになってしまいます。
その答えをちょっとだけ知ることができたのが、彼女とした
Inspiration Swapp(インスピレーションの交換会)です。
夏休みも終わる頃、Aliから届いた1通のメール。
そこには、「Inspirationが必要なの。手伝ってくれる?」との文字が。
そう。私に日本の雑誌や本で気に入っているものをいくつか選んで
送ってほしいと書いてあったのです。
AliのInspirationになりそうなものなんて、私にはとても選べない!と
はじめこそ思いましたが、考えてみれば、他でもない、彼女の頼み。
大型書店に出かけ、1日かけて、数冊の本や雑誌を選び出しました。
そして、雑貨店でみかけた、彼女の好きそうなステーショナリーもいくつか。
荷物が届いた後、Awesome selection!といううれしいメッセージとともに
今度はAliのオリジナルキットや、山のようなスクラップ・グッズとともに
彼女は愛読しているという雑誌が届きました。
それがこの写真です。
ライフスタイルの雑誌ばかりなのに、気がつきましたか?
Aliはポストカードやカタログ、こういった普通の雑誌の数々から
あの素晴らしいレイアウトのインスピレーションを得ているんです。
よくよく見てみると、どの雑誌も色使いやレイアウトがおしゃれなものばかり。
雑誌って、記事を読むだけではなくて、こういう活用の仕方もできたんだ...と
普段は文字ばかり目で追ってしまう私には、とても新鮮な発見でした。
自分のものの見方で視点が固まってしまうと、
どうしても新しい観点から物事を見つめることは難しくなってしまいますよね。
そんなとき、誰かとこんな「インスピレーションの交換」をすると
きっと、世界が広がって、あらたな刺激を受けることができるようになるはず。
みなさんにも、まずは、Life Artistを読んで、Aliの考え方を知って欲しい。
そして、どなたかとこんな交換会を楽しんで
クリエイティビティーを刺激するようなインスピレーションを楽しんでほしい。
私のスクラップブッキングは、Aliによって大きく揺さぶられ、形を変え
どんどんと、より楽しいものに変化しています。
みなさんにも、ぜひそんな体験をしていただきたいと思います。
Life Artist、ぜひこちらでお求めくださいね。
今回も短い間でしたが、おつきあい頂き、ありがとうございました。