お久しぶりです。 ミックです。
実は10月半ばから一週間、仕事の関係で日本に行ってきました。
21日に日本から戻ってきたのですが、空港からの帰り道にサンディエゴらしくない濁った空の色に気づき、運転していた主人に聞くと山火事が発生したとのことでした。
自宅に近づくにつれ窓を閉めていたのに車内に侵入してくる煙の匂いや、どんどん灰色になっていく周囲を見ながら、直感的に「これはただの山火事ではない・・・」と思いました。
家に戻ると家中が煙がたちこめていて、大急ぎで全ての窓を閉めました。季節風「サンタアナ」が吹き荒れていたため、この山火事は恐ろしいほどのスピードで拡大化していました。
カリフォルニア南部で発生した今回の山火事では、私が住んでいるサンディエゴの被害がもっとも大きく、約50万人が避難し1600棟近くの家が倒壊したそうです。私はサンディエゴ市内でで8万130ヘクタールを焼いた最大規模のウィッチファイヤーの被害を受けていました。
避難警告が出ていたため、10月22日、23日の二日間はサンディエゴ警察からの指示を待つために非難準備をした状態で自宅で待機していました。 幸いにも最終的な避難命令がでなかったのですが、この二日間は「いつ家を出なければならないのだろう・・・」と不安で仕方がありませんでした。
避難するために荷造りをしはじめたとき、大切な書類、着替え、寝具(毛布など)のほかにはノートパソコンとファイルがバックアップしてある外付けのハードドライブのみトランクにつめました。 スクラップブッキングのアルバムやデジタルファイル化していない写真やネガのことも一瞬脳裏によぎったのですが、あまりにも量が多すぎて手をつけることができなかったのです。
この大規模な山火事がやっとおさまり、生活ペースが戻ってきた最近になり持っていくはずのなかったアルバムを見ながら声をあげて泣きそうになりました。 宝物である思い出の記録は、本当に値打ちのつけることができない価値があることを改めて実感したからです。
私は、写真のほかにも自分が作ったレイアウトをスキャンしたものをデジタルファイルとして保存しているのですが、時々面倒になって怠ったりしていました。 でも今回のことで写真だけではなく、自分の思いが込められたレイアウトの保存しておこうと思いました。
では、次回から私なりのデジタルファイルの保存法を投稿してみようと思います。
ミック